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barの内装を自分で作る前に知るべきこと|費用を抑えて安全に仕上げる

バーを自分で内装する際は、イメージや予算、安全面を最初に整理することが大切です。スペースの制約や法規制を踏まえつつ、雰囲気づくりとコスト管理を両立させる方法を押さえておくと、無駄な手戻りを減らせます。以下では、計画の立て方から施工、仕上げまで順を追って解説します。

目次

barの内装を自分で作るならまず押さえておきたい3つ

バー内装を自分で進める前に重要なのは「雰囲気と客層」「予算配分」「安全と法令」の三点です。これらがぶれると設計や工事段階で迷いが生じ、コスト超過や営業停止のリスクにつながります。まずは簡単なメモを作り、関係者と共有しましょう。

お店の雰囲気とターゲットを明確にする

バーの雰囲気はどんな客層を呼ぶかを左右します。落ち着いた大人向け、若者向けのカジュアル、ライブやイベント重視など、まず方向性を決めます。内装の色味、照明の明るさ、音響環境、席配置がその雰囲気を作る要素です。

雰囲気が決まれば、ターゲットの行動や滞在時間を想定して必要な設備をリスト化します。例えば長居を想定するなら座り心地重視の椅子や充電設備を検討します。音楽や照明の好みも想定しておくと、後の機器選定がスムーズです。

イメージは写真やPinterestなどでビジュアルにまとめると関係者に共有しやすくなります。色や素材感を言葉で伝えるより、具体的な参考画像があると、工事業者や家具選定時にズレを減らせます。

使える予算と優先順位を決める

まず総予算を決め、そのうち工事費、什器・備品、許認可費、予備費の配分を決めます。費用は予想より膨らみがちなので、予備費は全体の10〜20%を目安に確保してください。

優先順位は「安全」「集客に直結する部分」「内装の見た目」の順で考えると無駄が少なくなります。例えば換気や電気設備などの安全面は後回しにできませんが、装飾の一部は後で追加も可能です。

見積もりを複数とって比較し、内訳を確認して高額項目の理由を理解することが重要です。費用の見通しが立てば、どこを自分で手掛けて節約するかも決めやすくなります。

安全と法令の最低限を確認する

飲食店営業や防火、建築に関する規制は地域ごとに異なります。営業許可や消防署への届出、換気設備や排気の要件、電気工事の取り扱いなど、関係する行政窓口で必要書類と基準を確認してください。

また、ガスや大規模な電気工事は資格者による施工が法的に必要な場合があります。自己判断で行うと後で是正を求められるケースがあるため、専門業者に相談することをおすすめします。

保険の確認も忘れずに。工事中や営業開始後の賠償責任に備え、必要な保険を検討しておくと安心です。

自分でできる範囲と専門工事に分ける

内装の中でも素人で対応しやすい作業と、資格や経験が必要な作業があります。自分でできるのは塗装、簡単な棚づくり、什器の組み立て、簡単な配線(電源確保済みの場合)などです。これらを自分で行うことでコストを下げられます。

一方で水道、ガス、電気の本格的な配線や換気ダクト、耐力壁の改修などは専門業者に任せるべきです。無資格で手を入れると安全面や法的問題につながります。

作業分担は工程表に落とし込み、担当と期限を明確にしておくとスムーズです。難しい作業は早めに見積もりを取り、予算に組み込んでおくと工期遅延を防げます。

費用を抑えてbarの内装を自分で進める方法

費用を抑えるには中古の活用、優先順位をつけた投資、材料選びの工夫が鍵です。時間をかけて良い物件や備品を探すことで、見た目を大きく損なわずにコストを削れます。以下で具体的な方法を紹介します。

居抜き物件のメリットと選び方

居抜き物件は前店舗の設備や内装が残っているため、初期費用を大きく抑えられるメリットがあります。カウンターや厨房設備、什器が残っていると、そのまま利用できることも多いです。

選ぶ際は前店舗の業態と自分のイメージが近いかを確認してください。雰囲気が合えば改装範囲が小さくなります。逆に前の用途と大きく異なると設備の撤去や配管改修で費用が増えることがあります。

契約前に現場を細かくチェックし、残置物の状態や設備の動作確認、換気ダクトの状況を確認しておきます。必要なら簡単な見積もりを取っておくと総費用の見通しが立ちます。

中古什器や備品を賢く選ぶ方法

中古什器はコスト削減に直結します。中古市場ではカウンター椅子、冷蔵庫、グラス棚、照明器具などが比較的手に入りやすいです。購入時は動作確認と破損箇所の有無をチェックしてください。

状態の良い中古を見つけるポイントは、写真だけで判断せず現物確認すること、清掃や補修が可能か確認することです。必要なら塗装や布張替えで見た目を整えると費用対効果が高くなります。

業者間の相場を把握しておくと買い叩かれるリスクを下げられます。欲しい物リストを作り、購入時期を分散させると予算配分がしやすくなります。

材料の選び方でコストと見た目を両立する

床材や壁材、照明の素材選びで費用を抑えつつ雰囲気を出せます。例えば木目調の塩ビフローリングや合板に塗装を施すと、本物の木材より安く温かみのある仕上がりになります。

壁は一面だけ素材を変えるアクセント使いが効果的です。全体を高価な材料で統一するより、視線が集まる部分にだけ投資すると印象が良くなります。

照明は器具自体をシンプルにして、電球の色味や光量でムードを調整するとコストを抑えられます。仕上がりの見本を小さく作って確認するのも有効です。

自分でできる工事と外注する工事の判断基準

安全性や法規性が絡む作業は外注すべきです。ガス管の接続、大規模な電気工事、耐力に関わる解体作業は資格者に依頼してください。失敗のリスクと後でかかる是正費用を考えると外注が安くなる場合があります。

一方、塗装や簡単な棚作り、家具の組み立て、シールやコーキング処理などは自己施工で問題ありません。時間と労力を掛けることでかなりの節約になります。

判断の基準は「法的な制約」「安全への影響」「失敗したときの修復コスト」です。これらを基にリスクとコストを比較して決めましょう。

見積もりを比べて費用を下げるコツ

見積もりは業者ごとに差が出ます。同じ仕様書を作り、複数の業者に提出して比較してください。内訳を詳細に出してもらうと、どの項目が高いかが分かりやすくなります。

交渉の際は工期の柔軟性や材料の持ち込み可否で条件を変えてみると価格が下がることがあります。長期的な付き合いを示すと割引が得られる場合もあります。

安さだけで選ばず、過去の施工例や評判も確認してください。手抜き工事で後から追加費用がかかると結局高くつきます。

資金管理と予備費の考え方

支出を工程ごとに分けて見える化すると資金管理が楽になります。工事費、什器費、運転資金、広告費などカテゴリごとに予算を割り当てます。

予備費は想定外の支出に対応するために用意します。全体の10〜20%が目安ですが、古い物件や未知の工事が多い場合は多めに確保しましょう。

支払いスケジュールも重要です。着手金や中間金、完了時支払いの割合を明確にし、キャッシュフローが回るように管理してください。

限られた空間で魅力的なbarのデザインと配置

狭い空間でも工夫次第で居心地の良いバーが作れます。照明や配置を工夫して視覚的な広がりを出し、動線を意識して居心地を高めることが大切です。以下のポイントを参考にしてください。

照明でムードを作る基本テクニック

照明はバーの雰囲気作りで最も重要な要素です。光の色温度は暖色系(2700K〜3000K)が落ち着いた雰囲気を作ります。明るさはゾーンごとに変えるのが効果的で、カウンターはやや明るめ、客席は落ち着いた光にします。

間接照明やスポット照明を使って壁やボトルを照らすと奥行きが生まれます。調光機能を導入すれば時間帯やイベントに合わせて雰囲気を変えられます。

照明器具のデザインも重要です。シンプルで形の良い器具を選び、電球の色で統一すると統一感が出ます。消費電力もチェックしてランニングコストを抑えましょう。

カウンターと席の高さの決め方

カウンターの標準的な高さは90〜110cm程度ですが、椅子の座面高さとのバランスが大切です。座面高が65〜75cmの場合、カウンター高さは95〜105cmが目安になります。立ち飲み中心ならカウンターを高めにするとメリハリが出ます。

椅子は座り心地と出入りのしやすさを考慮して選びます。肘掛けがあると居心地は良くなりますが、席間のスペースを圧迫することがあるため注意が必要です。

席と通路の間には最低でも60cm、理想は75cm程度の通路幅を確保するとサービスがしやすくなります。狭い場合は可動式の席や折りたたみを活用すると柔軟に対応できます。

動線を意識したレイアウト作り

スタッフの動線と客の動線を分けることで効率が上がり、安全性も高まります。厨房からカウンターまでの距離は短めにして配膳をスムーズにします。ドアやトイレの位置も考慮して動線を設計してください。

混雑時に人が交差しないように、サービス通路は可能な限り直線に近づけます。バックヤードの動線も忘れず、在庫やゴミ置き場の位置を工夫すると作業効率が上がります。

簡単な紙の図面を作り、実際にテープで床に基準線を引いて動線を確認すると現場での感覚がつかめます。

見せる収納でボトルやグラスを演出する

見せる収納はインテリアの一部として魅力を高めます。棚は奥行きを浅めにしてボトルが並ぶ面を強調すると視覚的にすっきり見えます。バックバーに間接照明を入れるとボトルが映えます。

収納は機能性も大切です。頻繁に使うものは手が届きやすい位置に配置し、重いものは下段に置きます。グラスは種類ごとに分け、見た目と使い勝手のバランスを取ってください。

棚の素材や仕上げを統一すると統一感が出ます。安全面では棚の固定を確実に行い、落下防止策を施してください。

色と素材で統一感を出す方法

限られた空間では色と素材の統一が空間を広く見せるコツです。ベースカラーを一つ決めて、アクセントに別の色を一つ追加するとまとまりやすくなります。濃色の床に明るめの壁を合わせると奥行きが出ます。

素材は同系統で揃えると落ち着いた印象になります。例えば金属と木を組み合わせる場合、金属の色味を統一し、木材はトーンを揃えるとバランスが良くなります。

小さなスペースでは大柄の柄は避け、無地や細かい柄を使うと圧迫感が軽減されます。

小物とグリーンで温かみを加える

小物や観葉植物は空間に柔らかさを加える要素です。アートや小さな照明、コースター類などの小物を統一感のあるテーマで揃えると雰囲気が整います。

グリーンは空間に潤いを与えますが、手入れのしやすさを考えて選びます。低照度でも育つ種類やフェイクグリーンを活用すると管理が楽です。

配置は邪魔にならない場所に限定し、清掃のしやすさも考慮してください。過度に置くと狭さが際立つのでほどほどにします。

施工の流れと必要な道具をわかりやすく整理

施工をスムーズに進めるためには工程管理と必要工具の準備が重要です。準備不足で作業が止まると時間とコストが無駄になります。ここでは着手前から完了後の点検まで順序立てて説明します。

着手前に必要な準備と許可の確認

工事に着手する前に、必要な許可や届出を行政や消防に確認します。営業許可、消防計画の承認、建築確認の有無など、物件や改修内容によって必要書類が変わります。

現場の近隣への挨拶や工事日程の共有も大切です。騒音や作業時間に配慮して近隣トラブルを避けるためのルールを決め、掲示やチラシで周知しておきます。

材料や什器の搬入経路、仮設電源や仮囲いの有無も事前に確認しておくと当日の混乱を防げます。

基本の工具リストと安全装備

施工でよく使う工具は以下が基本です。

  • 電動ドリル(ドライバー機能付き)
  • 丸ノコまたはジグソー
  • サンダー(研磨)
  • 水平器とメジャー
  • ハンマー、ノコギリ、金づち類
  • 電動ネジ締め機

安全装備も必須です。ヘルメット、保護メガネ、防塵マスク、耐切創手袋、安全靴を用意してください。脚立や作業台も安定したものを選び、安全対策を徹底しましょう。

下地処理と下準備の手順

下地処理は仕上がりの品質に直結します。まず既存の仕上げ材の状態を確認し、剥がれやカビ、腐食があれば対処します。表面を平滑に整えるためのパテ埋めやサンディングを行います。

配線や配管の位置決めは先に行い、後で干渉しないようにします。床や壁の養生を丁寧に行い、作業中の汚れや傷を防ぎます。下処理を怠ると仕上げ段階で手戻りが発生します。

電気やガスは専門家に任せる判断基準

電気やガス、給排気に関わる作業は専門資格が必要な場合が多く、安全面でのリスクも高いです。新規で設備を増設する、既存の配管や配線を大幅に変更する場合は必ず専門業者に依頼してください。

判断の目安は「火や高電流が関わるか」「法的な手続きが必要か」「失敗したときの被害が大きいか」です。専門家に相談して見積もりを取り、責任を明確にしておくと安心です。

床と壁の仕上げ手順

床は下地の平滑化、接着剤や釘の選定、耐久性に合わせた材料選びが重要です。塩ビ、フローリング、タイルなど用途に応じて選び、施工手順に従って固定します。防水が必要なエリアは防水処理を忘れないでください。

壁は下地処理後に下塗り、仕上げ塗装またはクロス張りを行います。アクセントウォールを作る場合は先に下地の補強や下塗り色を決めておくと仕上がりが美しくなります。

仕上げは湿気や汚れに強い材料を選ぶとメンテナンス性が高くなります。施工後は十分に乾燥時間を確保してください。

作業後の点検とメンテナンス計画

工事完了後は設備や仕上がりの点検を行い、不具合がないか確認します。電気設備や給排水の動作確認、扉や引き出しの開閉、棚の強度などをチェックします。

定期的なメンテナンス計画を立てることで長持ちさせられます。照明や換気のフィルター交換、塗装のタッチアップ、什器の緩み点検などをスケジュール化しておくと安心です。

問題が見つかったら早めに対処し、記録を残しておくと次回の改修計画が立てやすくなります。

自分でbarの内装を完成させるための簡単チェックリスト

  • コンセプトとターゲットを明確にしたか
  • 総予算と予備費を確保したか
  • 必要な許可や届出を確認したか
  • 居抜きや中古の活用先を検討したか
  • 自分で行う作業と外注する作業を分けたか
  • 主要な見積もりを複数取り比較したか
  • 工具と安全装備を揃えたか
  • 下地処理・配線・配管の計画を立てたか
  • 照明・カウンター・動線を実際にテープで確認したか
  • 仕上げの乾燥時間と点検項目をスケジュールしたか

このチェックリストを基に進めれば、限られた予算と時間でも満足できるバー内装を目指せます。必要に応じて専門家の意見を取り入れ、安全第一で進めてください。

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